《MUMEI》

「頑張ってるとは思うけど、


やっぱ見てて向こうの方が押してる感があるかな。


特に日高。」



「?」



「走り負けしてる。」



「ゔ…」



「戻りはしっかり。
あと峰田がカバーしてたけど速攻も外したよね。」



「…すません。」



「ああいうの決めないと村木が止めてる意味がない。」



「うぅ…」



クロがそこまで話した時だった。



「ビーッ!!」



タイムアウト終了を告げるブザーが鳴る。



「あちゃ…


えと…両45とセンターはわかりやすい穴があんだからとっととそこ攻めろ。


インから打てる。」



「ん…」



(あ…穴ぁ?)



「ピピピッ!!」



審判の笛が鳴る。



「早くしなさいッ!!」



ブザーが鳴ったのにも関わらずコートに入らない両校に注意する審判。



「村木ッ!!」



「…はい?」



「あんなガキにやられてんじゃね〜。」



「…了解。」



「久保は千秋と交代。
お前早くコート行けッ!!」



「うっす。」



コートに戻る赤高。


ほぼ同じタイミングで秀皇もミーティングを終え、


両校が再びコートへ。


試合は赤高のセットプレーから再開される。

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