《MUMEI》 赤高ベンチ。 「なぁ?」 選手たちがコートに戻ると同時に、 安本がクロに尋ねる。 「はい?」 「何であの子は秀皇に入れたんだろう?」 「あの子?」 「あ〜っと…」 選手の名前がわからない安本。 「…魔神?」 「あぁ…え?何でって?」 質問の意味がわからないクロ。 「秀皇は偏差値高いだろ。 偏差値以外の何か… それこそスポーツ推薦とかでもないとあの学校には入れないと思うんだけど。」 「そんなの僕に聞かないでくださいよ。」 クロ。正論。 「あ〜。」 また口を挟む佑香。 「何か秀皇大学の関係者に親戚がいるとかで入ったって噂聞いたことあります。」 「裏口的なノリ?」 「さぁ?そこまでは…」 「ふ〜ん…」 「でも学校推薦で入ったはずです。」 「何で停学しちゃうような奴に学校推薦出しちゃうんだよ。」 突っ込むクロ。 「都合がいいんだろ。」 答える安本。 「問題児を受け入れてくれる学校があったんだ。 中学だって進学率を気にする。 そういう都合で推薦出したってとこじゃないか?」 「…なんだかな〜。」 「?」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |