《MUMEI》
始まりは、せせらぎとともに。
人間の世界が、終わる頃、辺りは、満面の虫たちが、溢れ返っていた。

致死性インフルエンザの驚異によって、滅亡した人間世界に変わって、世の中は、虫たちの鳴き声が、ところせましと、響き渡っていた。


西暦四千二十四年秋、月夜の照らす、此処、東京都において、瓦礫の下には、まだ、息のある一人の女性が、横たわっていた。

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