《MUMEI》
第二夜 国際法への答問
『国際法とは、何の為にあるのか?』

国際法では、人権が、重視されています。人権において、武力の行使は、専主防衛を除いて一切、認められない行為です。ましてや、『市民に対する発砲行為は、前代未聞だ。』と言われたのは、国連事務総長では、こざいませんか。此れでは、私は、某国における、統制について、如何なる軍事手段を用いようとも、全くもって、国連事務総長のおっしゃられるとおりである。と、鵜呑みにしてしまいます。

それならば、いっそ、もはや、『人権は、ないのだ。人間は、万物の闘争を勝ち進まねばならん。』と、さじを投げ捨てますか。

こちらは、一向に結構。私は、米国における市民権を行使し、すべからく、世界統合へと、歩をすすめる所存であります。血塗られた絨毯であっても、このスズムシ・センチュリー、一向に構いません。少尉の階級と、米国の威信にかけて、某国には、もはや、感傷という二文字がないと思われます。

人と本と天秤にかけ、人を裁くようでは、国連事務総長も、お人が悪いですな。
それでは、小官とともに、まいりましょうか。

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