《MUMEI》
裁き
『人の法は、万能ではない。人の心も、また、万能ではない。故に、人は、約束を果たさねばならない。これは、ルールである。故に自然は、また、万能ではない。』

迷える小羊は、裁くことでなく、導くことだと、しているのは、小羊の法、すなわち、自然の法則、自然の法、によって、摂理として、裁かれることを除いて、人は、決して、神でも、なく、小羊でもないことから、小羊も、決して、神ではなく、人でもない。故に、小羊は、自然の摂理で裁かれなくてはならない。

人が、世界に在るように、神も、世界に在り、小羊も、動物たちも、世界に在る。故に、人は、人と、小羊と、神とを連れ、此処に、律法ではなく、自然の法、自然の法則、自然の摂理、に、従わなくてはならない。

自然の法は、人を、決して、罰したりしないし、自然の法則は、決して人を無知には、させない。自然の摂理は、決して、人を無力には、しない。よって、人は、法をもって裁くとき、心をもって、裁かなくてはならない。故に、心の道徳がいる。ルール、約束、道徳は、常に混雑し、ルールは、世界を律し、約束は、個人を律し、道徳は、人たるを律す。すなわち、これは、人は、人を裁くとき、神でも、小羊でもなく、人たる、ルールを伴った、約束の人でなければならない。
故に人は、万能になる。

心をもった、裁きにあり、心の在り方を道徳としたのは、心は、万物であり、決して、万能でも、無力でも、ない。よって、罰は、神の罰しかない。故に人は、人によって、導かれるだけである。此処に、法と道徳と心の在り方は、示される。

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