《MUMEI》
確信
静だった教室に

ガラッ

っという音が響き

さっきの女の子が

入ってきた。

女の子は、何も言わず

荷物が置いてあった席に行き

帰りの支度をしている。
俺の中で、生まれた可能性が

今・・・・・・

確信に変わった。

俺は、思い切って

彼女に話かけた。



「江上だよな???」

すると彼女は

一瞬こっちを向いたが

また視線をおろし

帰り支度を続けた。

そして彼女は

何も言わず

俺の前から立ち去ろうとした。

それを見た俺は

思わず彼女の腕をつかんでしまった。

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