|
《MUMEI》 マインドコントロール私は、現在の夫によって救われたと思った。同じように、夫も私に救われたと思ったと言っていました。 出会った時、夫はある金融会社(ヤミ金融業)の社長及び店長、一見、仕事熱心で真面目で物静かな理解ある人に、私には映った・・・ しかし、それは一緒に暮らすまでの話。 私の誤算・・・ 一緒に暮らして1ヶ月もしない間に夫の素顔が見えてきたが、もう、遅すぎた。気が短く、いつもイライラしていて、まだ、暴力はなかったが、威圧感や睨みで「何も、文句は言わせない」といった感じでした。 後に、もっと重大な事実が発覚しました。それは,一緒に暮らして2ヶ月過ぎた頃です。 深夜に突然!夫は、部屋に置いてあった自転車の方に指を指し「ママ!早く来て!あそこに、毛虫が!・・・毛虫が!・・・」 覚せい剤を止めた後の幻覚でした。 薬に無縁だった私は、正直どうしたらいいのか分からず。夫にも、怖くて聞けず。ただ、黙って見ている事しかできませんでした。 数日後、会社にバレて夫は降格となりました。何故?くびにならなかったのか?それは、夫が私と一緒に暮らす様になってから止めたと言った言葉を、会長が、情けで会社になんとか留めてくれたからです。その時、夫にキレられ「お前は、知ってて黙っていたのか!」と怒鳴られました。未だに、何故、キレられたのか理解できません。 夫との暮らしは、こんな感じで始まりました。もう、私の心も体も鎖で繋がれたようなもの。「これで、いいんだ。私が、我慢すれば子供達も生活も守れる。きっと、まだ、前よりまし。私は、頑張れる」 そんな事を、繰り返し、繰り返し、心に言い聞かせて生きてきた。 夫は理不尽な事ですぐにキレるので、私は、いつしか「YESマン」になっていた。その方が楽だった。辛いけど、「YES」と言っておけば揉めないですむし機嫌がいいから。でも、これが一番いけなかった。言い訳になってしまうが、生きて行く為だった。自分自身が生きる術も無く、無力だった。 心は次第に夫の奴隷化、それでも、愛されていると思っていた。私も歪んだ愛が真実の愛に映っていたんだと思う。でも本当は、心の底で「間違っている」と言っているのに、私は「心の声」を聞こうともせず、いつも、自分を偽っていました。本当は、心も体も辛かった。誰にも言えなかった。孤独にも感じた。 唯一の支えは、子供たちの笑顔でした。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |