《MUMEI》
歪んだ愛のカタチ
 29歳の終わり頃、まさかの妊娠・・・
考えに考えた、自分自身、子供二人やっと手が離れ少し楽になれる時期で、出産は考えてはいなかった。しかも、彼の犯した罪は逮捕されなかったけど、薬に手をかけた人、将来、経済的に分からない。不安だらけで、とても産む気にはなれなかった。
お腹の子には申し訳ないが、私の身勝手な決断で中絶と決め、彼に私の心情を打ち明けた。
彼は断固反対!私の心も無視!
「産まないなら、今すぐに消えろ!出て行け!」と怒鳴られ、その時、子供達は眠っていました。
「今から子供達を起こして言ってやる!お前たちのママは、人殺しだって!」
泣きました・・・いっぱい・いっぱい泣きました。子供達の心を傷つけられてしまう事が切なくて、中絶をする事は、女性にとってとっても辛い決断である事も理解してもらえず。こうゆう時、女性は不利ですね。産むのも、中絶するのも辛く悲しいのは、女性だけだから。
その後も、話し合いが続き・・・
「今回は降ろしてもいいから、次に出来たときは絶対に!産めよ!」
半ば強制的に約束させられました。
一ヵ月後に、世田谷区の産婦人科にて中絶の手術を、行いました。自分で決めた事なのに、何故か涙が溢れていました。切ない気持ちとお腹にいた赤ちゃんに申し訳ない思いだったのかも知れないです。
その半年後に妊娠!覚悟と諦めの心情でした。でも、心のどこかで新しい命の誕生に喜びを抱き、もしかしたら子供が生まれることによって彼が変わるかも、淡い期待を抱いていました。
しかし、そんな淡い期待はすぐに消えちゃいました。

 私はつわりが酷く、一ヶ月以上の高熱が続き、食べたらすぐに吐き、食べられる物も飲む物もなく、そんな状態が七ヶ月まで続きました。

八ヶ月頃に早期切迫流産になりかけ、即!彼の車で病院へ
医師から絶対に安静にと言われたが、彼はソファに寝転び、家事をしていたのは、まだ7歳の長男。見るに見兼ねて、私が、家事を始めてもお構い無しにビールを片手にテレビを見ているだけ。手伝う素振も無し。
九ヶ月頃に、犬を飼いたいと言い出し!
「これから子供が産まれて来るから、育児も大変だから、犬を飼うのは無理だよ」と、必死に反対をしたけれど、お構い無し!私の心は無視!

臨月に入り、経産婦のため短時間で無事に安産で出産しました。
悦びが溢れ、辛かったけどやっぱり嬉しい気持ちでいっぱいでした。
その時は、夫も喜び長男・長女も嬉しそうでした。

妊娠・出産・育児は女性にとっての特権でもあるが、精神と肉体との葛藤です。自由を奪われ、今まで経験のしたことの無い痛みに耐え、命がけで産み自分の時間を全て子供ために費やすんです。どれほどの、忍耐で母親はがんばって生きているのか、どれほどの覚悟と責任を持って生きているのか。
この一分でも、男性は理解し支えていくべきだと思います。
それは、私が夫にしてもらえなかったから、辛くて・悲しくて・虚しくて・孤独だったから。世の中の女性に、こんな思いはして欲しくないし、世の中の男性にも理解して頂きたいです。
命を育むことは、夫婦のかけがえのない一つの絆であって、夫婦の責任であるから。大切な命です、身勝手なエゴで子供が欲しいとか、ペット感覚やモノを欲しがる様な感覚で要求して欲しくないです。親になる自覚の上でお願いしたいものです。


2000年・元旦に入籍と同時に子供達二人の養子縁組の手続き
同年・4月に三人目の男の子を出産

この年から彼は夫となり父親となりました。
そして、私は、一からの育児が始まりプラスアルファ初めての犬の世話と今まで通り行われて来た家事を全部ひとりでする事に・・・
それは、想像以上に大変で辛い日々でした。同時に、子供達も辛くも厳しい日々が待っていました。

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