|
《MUMEI》 サルタン視点. †サルタン視点 この懺悔録に書いて ある事が真実ならば ケインの誓いが叶う 時が来たと言う事だ そして哀れなお嬢ち ゃんを救い出す事も しかし、何故一旦盗 み出した遺言書をわ ざわざ危険を侵して まで戻したのか？ 考えられる事は、白 紙の謎解きが出来な かったから？だろう な。 だから、わざとラン ト修道師の手元に戻 したのだろう、長年 大修道師長と共に過 ごしたラント修道師 ならば、謎解き出来 るだろうと踏んだの だ。 さっきラント修道師 を襲った奴らの仕業 だろうか？多分間違 いないだろう。 目的は、やはり悪魔 の薬の精製方法だろ うな、お嬢ちゃん目 当てなら、ラント修 道師を襲う必要は無 いだろうから…。 秘伝書の事を薄々は 解っていたんだろう な…しかし、大修道 師長は、何故今更遺 言書の中に懺悔録を 入れていたんだ？ 誰かに読まれる危険 性があるのに。いや まてよ、そうか！読 ませたかったんだ、 ラント修道師に…。 そしてジェルマを国 外へ逃がす手助けを 頼んだんだ、死ぬ前 に……。 残念ながら、こんな 風になっちまったが 今なら、まだ何とで もなる。が、急ぐに 越したことは無い。 ちらりと見たラント 修道師は、自責の念 に駆られ震えながら 俯いていた。 …おいおい、坊さん 項垂れてる場合じゃ ねえよ、あんたにも 協力してもらわない と困るんだよ。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |