《MUMEI》

羽「どんな人なんでしょう??」

「ああ、新入り?」

羽「はい。」

1日の訓練が終わり、
今は、寮の私と羽音の部屋に晴輝が遊びに来ている。

「うちらの班だけあって、力量は申し分ないみたい。」

晴「へー。っていうか、二人は何で最初から俺達の班だって分かったんだ?」

羽「そりゃー。15歳になるまで国に捕まらないって事は、親が手離さないか、能力が高くて捕まえられないか、それくらいでしょ?」

晴「はあ…。…?」

羽「分かってませんね?」

晴「いやっ…っ分かってるよ!」

「まぁ、どーでもいいけど、新入りには気をつけて。」

羽「…!」
晴「…!」



さすが。
感付いたか…な…



晴「それって…」

「…ん?」

晴「そいつも何か…国に握られてんのか…?」

「違う。…殺されてる。」


羽「…ッ」


「両親を殺されてる。」


晴「…。」



羽「どんだけ…あたし達をコケにしたら気がすむの…っ!」


「教官に監視するように命令が下った。」


羽「なんでッ!?なんで椎奈さんが…っ」


晴「羽音。逆らうな…
国には逆らうな…っ」



逆らったら
最後…


大切なものを壊される



「泣くな。半端な覚悟じゃ、何も取り返せない。」


羽「でもッ…」

晴「…ッ」


「強くなって、必ず…ッ必ずこの国を滅ぼす!
あんた達の大切なものも、必ず取り返すッ」







両親を失った、まだ顔も知らない新入りを
私達はそれぞれ自分と重ねた。

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