《MUMEI》

「学校祭いつやるのー?」


「一般公開は二日目で23日だけど、やったあ国兄来てくれるんだ!
後輩連れて来てよ、俺のクラス体育館でお好み焼きの屋台だから!」
七生もやっと本調子に戻りつつある。


今日は俺達二人で久々休みの国雄さんの部屋に押しかけて勉強を教えてもらっている。
国雄さんは大学生だったので心強い、中退したらしいけど。


「二人も焼いたりするの?」


「放送部は残念ながら馬車馬のように別室引きこもって働いてます」
普段さえ時間とれないのに、水瀬と回る時間はとれるだろうか?


「国兄、迷子になったら呼び出しするよ。
あー彼女欲しい、国兄、誰か紹介してよ!」


「既婚者ばっかだよ?今の時期客減るのもヤダし。ウチの店の若いのも同じようなこと言ってたけど紹介しようか?」



「長身がいい……」


「こらこらこらこら!」
七生いくらなんでも見境なさすぎ!

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫