《MUMEI》
弟殺し
ザァァァァ…
鬱陶しい雨だ、体にのしかかるような、そんな鬱陶しい雨だ……
『うぜぇ…雨…』
きゅう…ジョロジョロ
そう言いつつ俺は、血で染まる手を洗っていた
ほんの数時間前にさかのぼる

『死ねよ…死んじまえよぉぉ!!』
ズシュ!ズシュ!
何度も何度も俺は、弟を突き刺し、刺し殺した
殺した理由は、特に無い…ただ、殺したらどうなるか、知りたかったから殺した楽しいし何より興奮する、血の臭い、血の色、内臓や眼球の形まで分かる位、殺してからさばいてやった
『まだだ…足りねぇ、足りねぇし何より…』
物足りない…

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