《MUMEI》
弟殺し2‐3
『くそお!!くそお!!クソガァァァ!!!はぁ…はぁ…糞しかねぇ…肥溜めみてぇに糞だらけだよ!世の中なぁぁぁぁ!!』
ザァァァァ、ザァァァァ
『うぜぇんだよ!小便みてぇに降り続きやがって!』
ヒュン!ヒュン!ヒュン!
気晴らしか八つ当たりかナイフで素振りをするが鬱憤は、収まんない
『イライラする苛々する、ムカつくンダヨォォォオ!!!』
ヒュン!ヒュン!ヒュン!
『はぁ…はぁ…煙草でも吸うか…』
じゅう、フーゥ五臓六腑に染み渡る、いや、この場合は、酒じゃないし、五臓六腑には、行ってねぇし、肺は、二つだしニ臓六腑、いや、気管を足して三臓六腑 か…
そんなくだらない事を考えながら煙草を吸っている
『早くあの馬鹿を殺してぇ、あいつの馬鹿頭を三枚におろしてやりてぇ、殺して晒してやりてぇ』
わあぉん、わあぉん、わあぉん!
パトカーのサイレン音だ、今は、雑音だ
少し前までは、犯人である俺を称える曲にも聞こえたが今は、デスメタの奇声に聞こえる
『さて殺(やり)にいくか』
カツカツ
このボロアパートの二階に馬鹿な弟は、住んでいる……

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