《MUMEI》 「そういや今日バイトか、何時からだよ」 「うぇ―?10時から」 「俺は夕方からだ」 親がいないあたし達は稼ぐためにバイトをしている 今日は土曜日で学校が休みだから朝から出勤となってる。 「お前の店って頭おかしんだろ?大丈夫なのかよ」 「頭おかしいって酷い言い様だな。大丈夫だって、服装が変わってるだけでただの喫茶店だもん」 「コスプレ喫茶な」 あたしが3ヶ月ほど前から行ってるバイトは、仕事内容は喫茶店と大差はないが月に2回のローテーションで仕事服が変わる。 まぁ、格好はそうだねコスプレだコスプレ メイド服なんて当たり前。チャイナ服や着物、袴なんかもある。 どんだけあるの?って言いたいくらいコスチュームは豊富 しかし、時給はコンビニなんかより全然いい!メイド喫茶もかなり時給はいんだけど……………アレをするのが嫌なんだ。 『お帰りなさいませご主人様ww』 的なあのノリが嫌なんだ。なんであんな奴等に媚び売らなきゃならね―のかが理解できない。しかも自己紹介の仕方が 『メープル星からやってきました☆お花畑に咲いたケーキしか食べたことないの♪♪』 みたいなこと平気でゲロっちゃうんだよ? ムリだ―――――――!あたしには重荷すぎる!! と、思ってコスプレだけであとは喫茶店とあんまかわらないこの仕事についた。 「金じゃ――――!あたしらには金が必要なんじゃ―――!コスプレぐらい屁でもねぇわ――!」 「うるせぇな。食いながら喋んな」 鬱陶しそうに文句をいう水輝、コイツ朝は一段と機嫌が悪い。 「あ、そろそろ準備しないと!ごちそうさん」 そそくさと食器を片付け準備にとりかかる 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |