《MUMEI》

 






「自由人だとは思ってましたがここまで自由なひとだったとは…!ダメです。そういったことしたいんならメイド喫茶にでも行ってくださいニャンニャンしてください」

「じゃあ縛るのもダメ?」

「根本的に店を間違ってます。帰れ」







あぁ、ダメだ。この人といると疲れる











▽▲









16:00





「お先失礼しまーす」

「はーい」








いつも通りの格好に戻り店を出た。すると、






「……………まだいたんですか」

「暇♪」






首を傾げて可愛らしく言う黒尾さん。







「知るかァァァァァァ!!」








変人+自由人だ!!
めんどくさい、この人メッサめんどくさい!










「ちょっと君に興味が沸いたよ。僕の笑顔が効かないからさ――」

「作り笑いのことですか?」

「そうそう!女の子だったらすぐ騙せれるんだけどな――」

「自信過剰」

「ま、なんでもいいや一緒に散歩にいこうか」

「は!?」






いやいや、ちょッ………

エェェェェェェエ!?









「ムリですイヤです!」

「君に拒否権なんてないなーい」

「えぁ――――――!?」











首根っこを持たれてそのままズルズルと引きずっていかれる。

こんな優男なのになんて力だ
ビクともしない……ッ







ハハハハハハハ、と
高笑いをしながら刈真は歩いていく。









 

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