《MUMEI》
はじめての舞踏会
次の日―
星羅はずっとゆうべの舞踏会の話しで授業中も頭がいっぱいだった。
いつもと違うぼんやりしてた星羅に雅也は気付いていた。

「空野・・・なにかあったのか?」
「来週、バンパイア界の舞踏会人間界があるだって・・・珍しいでしょ?」

「舞踏会って・・・ドレスなんか持ってるのか?」

「うん・・・親が着ていた物が」

「相手は?」

「あっちで決める」

「・・・」
☆*:・°★:*:・°放課後―

「マリア、何着もドレスがあるのねどのドレスもとても綺麗だわ。そうね・・・この白とピンクのレースのドレスなんか・・・」

「奥様も・・・奥様も昔、星羅ぐらいの時にとても気に入っていたと言ってました。ここのもの全ては火事になる前に全て持ち出してきたものですよ。まさかこのような場面で使うとは想いませんでした。」


その頃雅也は――(今度、星羅が舞踏会へ行くなんて・・・まさか俺は行ける訳がないよな・・・今、自分には星羅の素顔を見たいと想っている自分がいる・・・これってなんだろう・・・)

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