《MUMEI》
座標誤作動
電力針が地面に突き刺さってゆく。

ポケットからチョークを取り出し記号を書いていく中虹のぞみ。

「こうしてこうしてと。」
電力針が跳ね返り、飛んできた方向へと勢い良く飛んでゆく。

「ミィちゃん。この事を先生に報告して。急いで!」
「ニャー。」

猫になり、飛び出して行くミィ。

「さあ、どこに飛んでゆくかな♪」
電力針を追うのぞみ。

「ぬああ!」

「え!?人を囮(おとり)にした?」

電力針は怪しげな男性に刺さった。

「・・・この人から情報を抽出して、あぶりだせば・・ん?」

再び飛んできた電力針を無効化する中虹のぞみ。

「意外とやるのね。電力使えないくせに。無電力者の分際で。イカサマ使いとしてはトップレベルなのね。それ、座標誤作動でしょ?相手の能力を自分のしたくない方向に変更させる事で別の場所に跳ね返るってやつ。」

「・・・・・へぇー。わかるの?あんた・・










なにもの?」

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