《MUMEI》
4匹の猫
2008年の夏。その当時私は小学4年生でした。私が家に帰ってくると母が「千香!!猫!猫!」と私のところにかけよってきました。
「猫くらいどこにでもおるやろ・・・」と思いながら窓の下にいるらしく、のぞいてみました。
そこには・・・尻尾の毛がない親猫と、子猫が3匹。子猫の模様は、白に茶色が入っている牛模様の猫。茶色い虎猫。親猫と同じ柄の三毛猫の3匹がいました。
かわいい!とは思ったけどどうせ一日でいなくなるだろう・・・と思いました。
私の家は借家で、隣に大家さんがすんでいました。大家さんに何か言われるといけないから、エサはあげないでおこうとみんなで話ました。
そして翌日・・・・。「猫おった!!」と私は驚き反面喜びがありました。私の家では、セキセイインコを飼っていました。
私が一目惚れして飼わせてもらった青い鳥(オス)。そしてそのお嫁さんにやってきた黄色い鳥(メス)。青い鳥がラッキー。黄色い鳥がポッキーという名前でした。
「うちには鳥もおるし、借家やし飼えやんなぁ・・・」と母が。私の家は5人兄弟で私はその4番目でした。末っ子の弟は、「飼およ〜〜〜!!」
と母にねだっていたが、私もそれはいけないと思って「あかんわ!!」と言いました。本当は内心飼いたくて仕方がありませんでした。
そして学校から帰ってくるとなんと母が・・・、「かにかまあげてしまった・・!」
ええええええええ!
「だって、じーってみられたんやもーーん」
言い訳になってないし!でもそれから約1週間程度たったら、子猫の中三毛猫だけがいなくなってしまい、みんなで探したけどみつかりませんでした。
そしてそれから一ヶ月程度たったある日、家の中にかにかまをおいていたら、猫が入ったぁぁぁぁぁぁ!!
そう、家の中に入ってきたのです。そしてみんな大興奮!!(私の家族はユニークなので)
だんだん猫が私たちになれてきたところで私が、猫に名前をつけました。
虎猫がみかん色だったから、みかん。
牛模様の白い猫は、シロ。
親猫だけなぜだか母が「おかん」と名付けました(笑)

この猫たちがこの家に住み着いたことで、私たちがどんなに幸せんば思いをして、悲しい思いをするのかは、このときはまだ誰も知りませんでした。

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