《MUMEI》
3匹の猫たちとの生活
みかん、シロ、おかん(本当にネーミングセンスがなくしてすみません)
この3匹の中の一匹、みかんは人一倍、じゃなくて猫一倍??人なつっこい猫でした。
私たち家族も驚くほどよくなつきました。私が撫でては『ゴロゴロゴロゴロ』いっていました。
でも、そのみかんが私たちにとっては可愛くて仕方がありませんでした。
ある日私は学校で気になる男の子がいて、でもそれは好きとまではいかなくて・・・。
そんなときみかんが寝ていたところをじゃまして、色々気持ちをまぎらわせたりもしていました(笑)
母が「み〜〜かんたん♪」
というと、みかんは必ず
「にゃー」と返事をして母の足元にくっついていました。

またまた話が変わりますが、実は私が4年生の時にラッキーとポッキーの子供ができました!
卵が5個あって、なんと全部ふかしました。しかしその日から鳥やら猫やらで、私たちも少しストレスがたまってきていました。(最終的に20羽くらいになりました)
そのせいだったのでしょうか。私は母と一緒に出かけることになりました。
鳥かごは家の庭らしき所に、父が作ってくれた、台の上に置いてありました。
当然私たちも蛇などに警戒して、鳥かごにカーテンをかけていました。
カーテンをただかけるだけじゃなくて、かごでカーテンの端っこを踏ませて、何も入れないようにするのです。
だんだん鳥に感心がなくなってきた私は、カーテンでちゃんと閉めたつもりでした。

しかし・・・・。買い物から帰ってきて母がカーテンをはずすと・・・・。
ラッキー、ポッキー、他のとりたちも、鳥かごの床で死んでいました。
不幸中の幸い、鳥かごは二つあってもう片方の鳥かごにいた鳥たちは無事でした。
・・・・・ラッキーは、唯一私の方に乗ってくれ、すごくやさしい鳥でした。
私はその時の記憶がまだはっきり残っています。泣いても泣いても涙が出てきました。
すると母が大きな声で、
「なんか中におる!!」
と言いました。私は恐かったけどおそるおそる巣箱の中をみてみると、
イタチでした。
イタチが20羽以上の鳥を殺したのです。
父がそのイタチを野原に逃がしてきてくれました。
そう・・・・。私がちゃんとあのときカーテンを閉めていれば・・・・・。後悔しました。
そして、もっと遊んであげればよかった・・・・。私たちは猫ばっかりでラッキーたちのことを放置したままになっていたのです。

だから私は残った鳥たちを大切に、そして後悔しないように飼おうと思いました。


しかし今度は夜中に鳥たちがまたイタチに襲われました。
2羽だけ生き残りました・・・・。1羽は爪が折れていただけだったけど、もう1羽は足が一本ありませんでした。
私は、正直、足が1本しかないほうの鳥は、もうだめだろうと思いました。
爪が折れているほうが、ピーちゃん
足が一本だけのほうが、プーちゃんと名前をつけました。

これもまたなぜだろうと思いました。
ピーちゃんがえさ箱で死んでいました。
最終的に生き残ったのは、プーちゃんだけ。今も元気に暮らしています。

少しだっせんしてしまいましたが、猫の話にもどります。
そしてみかんは、家の中にいることがあたりまえになっていました。シロはまだ人に警戒心をもっていました。おかんも同じです。
「っちゅっちゅっちゅ」(舌打ち)
これがご飯という合図になっていました。
父が「っちゅっちゅっちゅ」というと父の方へ
母が「っちゅっちゅっちゅ」というと母の方へ
姉や私が、舌打ちをしても、どこまでよってくることはありませんでした。
嫌われていたわけではないとは思うのですが、きっと父と母はしょっちゅエサをあげていたから、猫たちも両親を「エサをくれる人」と思っていたのでしょう。

みかんもシロも、小さくて目がくりっくりだったのにいつの間にか
ドスンとして、目もたくましくなってしまいました(汗)
「みかん重い!!」
「シロの目つきこわっ!」
口癖のように私たちは言っていました。
あっちなみにみかんシロはオスです!

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫