《MUMEI》
データ人間
「捕捉した。そこね。」

「う・・うそ?私の電力針が・・どうして私に・・刺さるの・・・逃げなきゃ・・あ!」

電力針を十四子の左腕に座標誤作動させる中虹のぞみ。

「動けると思う?」

向かってきた岩石を十四子の足に絡ませる。

「・・・・・・


ひひひひひ。



アハハハハハ!」


「ん?うわ!・・・これは




・・データ人間?」






データ人間・・それは世の中の超電力者が作り出した自分の分身。つい最近、違法でもう使えなくなったはずなのに。

「足が取れてびっくりしたぁ?」

「はい?言っとくけど、なんにも恐くないよ。」

「強がり言っちゃってぇ〜。腕も取れるんだぜぇ!!」

「データ人間って確か、暴走すると狂気性が増すんだっけか。めんどくさい。恐がらせようとしても、恐くないものは仕方が無いの。」

「ああ!?何で恐くねえんだよぉぉぉ!」

電力を吸収し、右手に冷気を集結させるのぞみ。

「悪いけど、あんたは終わり。情報も収獲もなんにも無しか。・・・・バイバイ!」

冷気を氷に変換し、刀に作り変えてデータ人間の左胸を刺す。

「ぬあああああああ!!!終わったァァァ!!!!」

「・・ん?警察か。面倒だから私は逃げるよ。」


その後、違法を嗅ぎ付けて警察がやってきた。警察が来て逃げるとか、私は犯罪者か、とか思ったけどデータ人間現象は社会現象にもなった事がある。そのデータ人間を壊した事がおもむろにばれたら、私も疑われるからね。

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