《MUMEI》 プレゼント「入って」 純がいった。 「ぅん」 純は部屋着ではなくて、普通の私服だった。 もう、カッコイイしか言えないわ。 「やたら、女は荷物が多いなぁ」 「色々あるんですぅ。ねっ、絵麗那?」 「あっ、うん」 私は旅行用の大きいバックにさっきの赤い包みを入れた。 「男は財布とケータイがあればどうにかなるよな」 と遼斗がいった。 「泊まりは必要なものあんだろ。服とか」 「まぁな」 「昼食ってどうすんの?」 と遼斗がお腹をおさえて言う。 「どうしよっか・・」 「私・・・作ろうか・・・??」 といってみた。 「えっ、マジで。絵麗那が作るもの食べたいな」 純が言う。 「料理あんま得意じゃないけどね・・」 「いや、絵麗那なら出来る!!「 「私も作る。男は黙ってみてなさいっ!!」 瀬良さんが笑った。 「了解」 純と遼斗さんは、真剣に学校の話をしてた。 「何教えた?」 「1年は植物とかだよ。2年は電気とか。3年は細胞とか」 「うわっ、めっちゃ純の得意分野」 「だろ??って俺に苦手分野ないわっ!!」 「何作ろっか・・」 「うまかった。さすが絵麗那」 「そうかな・・瀬良さんが手伝ってくれたからだよ」 「あのっ、夜ね、イルミネーション見に行かない?」 純がいった。 「いいよ」 「まぁ、お分かりの通り、わけアリWカップルなので、少し遠くに行こうと思うんだ」 「そうだね」 「それでもいい?」 「うん」 「夕食はレストラン・・予約したんだ」 「純さすがだわ。よっ、イケメン」 遼斗が言うと、 「うるせぇ、黙れ」 と純がいった。 前へ |次へ |
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