《MUMEI》
新学期
4月1日‐桜は五分咲きで心地良い春日よりだ

「遥、今日から学校?」もう8時だというのに、母は上下黒の高校生がきるようなスウェットを来たまま、一回に降りてきて、私に話かけてきた。
「うん。今日は入学式だから早く帰ってくるね。」と適当に言って、朝ご飯も食べず学校に向かった。
私、今日から本田遥は高校2年目になる。母は、看護士をしていたが、私が中学生になった時、仕事をやめた。父はいない。父は仕事をするのが嫌いで母が働いて主夫になりたいと言って結婚した。しかし、母は仕事人間家事はきらい、父は、仕事が嫌い家事は一応やる。どちらも、自由奔放というか、やる気が無いのだ。
最初は幸せだったらしい。私が生まれたのが20歳の時だ。お互い若かったのだ。

だんだん私が大きくなるにつれて、手もかからなくなり、私をいつの間にか頼るようになった。
もちろん、父は仕事もしない、家事もしなくなった。母は仕事で疲れて帰ってくると、父が作るご飯を楽しみにしていた。でも、ケンカばかり。私は家の事をやらざるをえなかった。やがて、夫婦仲は冷めきり、別れた。母は、やる気をなくし仕事をやめた。父は何も言わず、出て行った。
私は、そんな2人を軽蔑した。
それから3年たって、私も見事にその血を引き継いだ。遅刻上等、校則違反。でも、つるんで反抗するのは興味がなかった。一年の時、私は屋上で授業をさぼった。その時出会った幸とは仲良くやってる。2人共干渉しないタイプで、友達だからお揃いとか無い。ただ、お互い一緒にいないときは、独りだった。



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