《MUMEI》

『おい!お前名前は?』

いきなりの発言にざわめく教室内。

少ししてから織ちゃんが言葉を発した。

『やー!かなちゃーん!』

え・・・・・・!?

「ちょ、織ちゃん?」

僕の後ろに隠れるように抱きついてきた織ちゃん。

そして僕の前に立つカイン王子。

『おい庶民。その女はお前のモノか?』

モノって・・・

「織ちゃんはモノじゃない!」

『フンッ庶民が生意気な。お父様に言ってお前をこの学校から消すことだってできるんだぞ?』

くっ・・・・なんて卑怯なやつ・・

そんなことを思ってると後ろからぱっと出てきた織ちゃん。

僕の前に立って同時にカイン王子の前に立った。

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