《MUMEI》
江上の過去
俺は江上を
抱きしめたまま
「江上・・・。
そんなに自分を責めなくていいんだよ。
1人で抱え込まないで。」と言った。
江上は、また泣き出した。
そして「ありがとう。」って何回も言った。
俺は、江上の頭をなでた。
そして
少し話をしてくれた。
大切な人を傷つけてしまった時のことを・・・
「私ね、親友がいたの。
そしてね、その子には
彼氏がいたの・・・
すっごく幸せそうだったの。
でも、私が
その2人の幸せを
・・・・・壊してしまったの。
私は、そんな気なかったけど
・・・・・でも、私が
壊してしまったのは事実なの。
辛かった・・・。
でも1番辛かったのは
私じゃない・・・。」
そう言って
溜まっていた涙をぬぐった。
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫