《MUMEI》 「そういや、あいつ等どこでなにしてんだ?」 いつも今のヤツに抱きついて頬擦りしたり頭撫でたり嫌がらせ(性的な意味で)したりしてるんだけどな。珍しくくっ付いてないのは驚いたが、二人で何か考えてるんじゃないか? まあ掃除がはかどるからいいんだけど、とオッサンは作業を進めながら思う。 「・・・博士」 「ふぉおおおおおおお!?」 急に声をかけられて驚いて振り向く。 「だから気配を消して後ろに立つなって・・・」 そこにはさっきの少年と同じくらいの年齢の少女が立っている。やや長めの茶髪が可愛らしい。ジト目でオッサンを見ている。 「・・・頑張って足音も消した」 「消さなくてよろしい。んで、何かあったのか?」 「えっと・・・」 前へ |次へ |
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