《MUMEI》
海神ネプチューン
「はあはあ。」
惟達はやっとソウルにたどり着いていた。
ーソウル・仁王山ー
「見えたぞ〜。」
惟達はついに天空へと辿り着いた。
惟は安堵の笑みを浮かべる。
ガサガサ
背後で物音がして全員が一斉に振り向く。
そこには、中国・ロシア軍が何万人もいた。
「残念だったな日本軍の諸君。貴様らはここで終わりだ。」
乱戦が始まった。
日本軍は全員が狂っていた。迫り来る死の恐怖。
おどおどする惟の前に一人の男が立った。
「あなたは・・・?」
「和が名はネプチューン。」
「ネプ・・・チューン?」
「ゴッドサイキッカーの一人さ。」
「ゴッドサイキッカー?あっバルカン!!」
「そうだ。」
「ってことはあなたも超能力犯罪者。」
「だったらどうする?」
「あなたを倒す。」
「ふっ面白い。やってみろ。」
「ええ。」
頷き、雷を放つ。
しかし、ネプチューンの目の前に水の盾が生まれそれを弾く。
「くっ。」
「今度はこっちの番だ。」
水の槍が惟に向かっていく。
それを惟は右手で払う。
「それが神の手(ゴッド・ハンド)・・・。なるほどな、バルカンでは勝てないわけだ。」
「あなたも負けるわよ!!」
「どうかな?」
水の槍が無数に生み出される。
「いくら強い手でもその手に攻撃があたらなけりゃ、意味ねえだろ。」
「くっ。」
水の槍が惟に向かっていくと同時に惟の目の前に砂鉄の壁が生まれた。
「ほう。」
「はあはあ。」
「よほど体力を使うようだな。」
「まあね。」
「仕方ない。本気でやるか・・・。」
ヒュン
風きり音と同時に惟の右腕から血がでる。
「ぐう。」
「ウォーターカッターって知ってるか?」
「ウォーターカッター・・・。」
「そうだ。水を線状の形にし、高速回転させることでチェーンソーのような斬れ味になる。」
「くっ!!」
「まあ、テメーはよくやったよ。けど、テメーのサクセスストーリーはここで終わりだ。」
ネプチューンの手に刀の形をしたウォーターカッターが握られる。
惟は砂鉄の刀を作り出した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫