|
《MUMEI》 ｢榊ｯ!!｣ (…指示は勝負…か｡) ヒュｯ…!! 左45から榊にボールが返る。 (ケガしても知らねぇからな…) ダｯ…!! 仕掛ける榊。 (きちゃったぁぁぁぁｯ……!!) キュｯ…!! ｢ふぬｯ…!!｣ (おっ…) (おぉｯ!!!!!) 素早く千秋はコースを塞ぐ。 (へぇ…) 反応されたことにより、 榊は瞬時に次の手を考える。 その一瞬は、 どんなに凄いシューターだろうともそれまでのスピードが緩む物。 (お…抑えなきゃｯ!!) 意図した訳ではなく、 焦りからその瞬間を狙う形となる千秋。 ダムｯ…!!キュｯ…!! (あ…) スピードは緩む。 が、 それは千秋も同じ。 瞬間的に立ち止まった両者。 この場面で勝算なくディフェンスが先手を打とうとするのは無謀だった。 ｢ばっ…か!!｣ すかさず構える赤高ディフェンス。 (何がしたかっ…) この時点で状況は6対5。 ガｯ…!! と… ｢うﾞ…!!｣ なるはずだった。 (こ…の…) そのままの勢いで突破を仕掛けようとした榊の腹部に、 突如衝撃が襲う。 榊はその衝撃を仕掛けた人物の正体を、 ﾁﾗｯ… 横目で確認。 (あ…やまっちゃおうかな…) 榊の腹部を襲った衝撃。 それは、 千秋が差し挟んだ右腕との衝突との衝撃。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |