《MUMEI》

ヒュッ…!!



試合は進む。


関谷から峰田へとボールが渡る。



(上手くやれよ?)



(こっちのセリフだ!!)



キュキュッ…!!



ヒュッ…!!



ボールは峰田から椎名へ。



「ユキ…」



(ん…)



椎名は指示を出そうとした。


しかし、


口はすぐに閉じる。



キュキュッ…!!



何かを言われた訳ではない。


直感的に感じたのだ。


ユキヒロと日高が何かをやろうとしていることを。



ヒュッ…!!



(…好きにやってみてください。)



指示を出すのはセンターの役割。


だが、


その他フィールダーが各々何も考えていないという訳ではない。


各自が用意した攻撃のプランを、


自分の指示で邪魔することを椎名は嫌った。


各自が考えて…


それは今までの赤高にはなかった物。


目には見えない成長を今、


椎名は感じていた。



(…やってみてください。


俺だけでセットの流れに変化を付けようとしてもどうしても俺好みなスタイルが浮き彫りになっちゃうんす。


上手く行けば相手の裏をかけるかも…)



ボールはユキヒロへ。



キュキュッ…!!ヒュッ…!!



ユキヒロから日高。



(行くぞぃ。)



(お〜よ。)

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