《MUMEI》 氾濫あれから10日が経とうとしていた。 悠輔からの連絡はない。 携帯を気にする回数は日ごと減ってはいたが、そう簡単に 割り切れるものではないことも分かっていた。 時間がきっと解決してくれる。 この日私は仕事のプロジェクトの件で、物思いにふけっていた。 「やっぱりこうしていくしかないわよね・・・ でもアリガチかなぁ? 手堅くいくなら、これなんだけど・・・」 悠輔なら何て言うだろう? フと、思いもよらぬ切り口を叩き出す悠輔へと思考が飛んだ。 悠輔の考えが聞きたい! 元々抑えていた感情だ。 一度火が付くと止めれなくなる。 一気に仕事から悠輔モードへと切替った。 連絡してみる? でも何て? そうよ、連絡して何になるの? 好きな感情だけで恋人を選ばないことは、依然変わらないと いうのに。 繋がっていたい。 友達としてでも、この先・・・ 一緒の時間を過ごしたい。 言葉選べてないじゃない! もとい、悠輔に対しその発言は失礼よ。 元気にしてるのかな? 今は仕事中? もう、他の女性と会った? 悠輔・・・ 前へ |次へ |
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