《MUMEI》 伝えたいこと「 何を書こうかな…」 「考えてないの?」 「ぅん。だって突然すぎて」 「そうだね」 「あっ、気を遣わなくていいよ。ごめんね」 「わかった。勉強するわ」 そういって、隣の部屋に移った。 そういえば、榎原は一人暮らしだったのか。 一人にしては広い部屋だ。このリビングも六畳はある。隣の勉強部屋も同じ。キッチンもあるし。 あぁ…書けない!」 全然集中出来ない…。 それにしては、榎原は集中…。 この家に来てからわかったこと…榎原は凄い集中力で勉強してること。私的には勉強ナシでできるタイプだと思ってた…。 どうせなら、料理作ろうかな…。 「榎原…」 「できた?」 「何にも書けないの。言いたいことがありすぎて、まとめる事何か出来なくて…」 「俺が言うのも変だけど…、書きたいこと…全部書いちゃえよ。勉強じゃないんだから、効率良く要点をおさえるような事…しなくていいんじゃない?」 「そっか…、そうだね。…あのね…私、手紙書く前に榎原にお礼しようと思って…」 「お礼?別にいらないよ」「料理作らせてくれないかな?それくらいしか私には出来ないから…」 「わかった」 「冷蔵庫なんか入ってる?」 「入ってない…キッチンあっっち」 「えっ、いつもカップ麺ばっかりなの!」 流しにたくさんの食べた後のカップ麺がある。 「一人暮らしの男なんてこんなもんだろ?」 「そっか…、買いにいこう」 「おぅ…まじか」 前へ |次へ |
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