《MUMEI》

ヒュッ!!



ボールはユキヒロから椎名へ。



ダッ…!!



走りながらボールを受け取る椎名。



(来るッ…!!)



明らかに仕掛ける雰囲気が出ていた。


秀皇ディフェンス陣も構える。



キュキュッ!!



椎名はスピードに緩急を付けフェイクをかける。



「ん…!!」



対応するのは椎名と対面する位置を守る市原。



(はぇぇな…!!)



パワーやテクニック。


という類の物よりも、


『スピード』


を重視した見た目以上に雑なフェイク。


パワーを重視した突破とはまた違う、


ある種の強引さを感じさせる突破であった。


が、



(ぶねぇ…!!)



市原はこれに反応。



ダムッ…



ワンドリブルを入れる椎名。


そして、



ダッ…!!



(え……)



次の瞬間、


椎名はあっさりと秀皇のディフェンスを突破していた。



(な…)















バスッ…















椎名のシュートが決まる。



7対5。



「ナイッシューッ!!!!!」



(何で!?)

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫