《MUMEI》 殺し合い「まだいやがったか。」 「こんな雑魚と一緒にするな。」 そう言って転がっている仲間を蹴り飛ばす。 「ガハッ。」 「捨て駒ってか?」 「ああ。こんな奴ら、存在する価値すらねえ。」 「お前もだろ?」 「・・・。言うじゃねえか、さすがは天空市最強のランクS。まっ、どっかのクズに負けたみたいだけど?」 「てめえもいい度胸だ。それを言うからには、相当の覚悟なんだろうな?」 「ああ。この俺アポロン様にはてめえなんか眼中にない。俺からみたら、お前はただの虫けらだ。」 「殺す。」 二人の少年の殺し合いが始まった。 爆音が鳴り響く。 「空気よ、砲弾となり、こいつを殺せ。」 空気が砲弾となり、アポロンへと向かう。 が、それはアポロンの一歩手前で弾け飛んだ。 「防御系の能力か?」 「残念だったな〜、そんなもんじゃねえんだよ!」 直後、アポロンが消えた。 そして、ゼウス(全能神)の目の前に現れる。 「(なっ!?テレポー・・・。)」 考えるより先に腹に鈍い衝撃がはしる。そのまま数メートル吹っ飛んだ。 「が、ガハッ。」 「どうした最強?もうギブアップか?」 「てっめー!!」 ゼウス(全能神)の手から雷が飛ぶ。 簡単な能力ならゼウス(全能神)はほとんど使えるのだ。それが多重能力者。 が、それはアポロンの手前でまたしても弾け飛ぶ。 「チィィィッ!!」 「そんなんじゃあ俺にはかなわないぜ。」 「黙れ!!とりあえずぶっ殺す!!」 ヒュン ゼウス(全能神)が消えた。直後、アポロンの後方に現れる。同調(チューニング)。電波と波長を合わせることによってその場へ高速移動する移動手段だ。これは暁 惟との戦闘で学んだことだった。 しかし、その速度にアポロンはついてくる。 アポロンの手には炎の剣。それがゼウス(全能神)の腹を捉える。 前へ |次へ |
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