《MUMEI》

無事、リク達は予約に空きがあった9時30分花田空港行きに乗った。

日常ではありえない異常な事があり、疲れていたリクは飛行機に乗り込むとすぐ寝てしまった。




「お…い…おい。
ついたぞ。
花田空港だ。
車が迎えに来てるはずだから。」
ダリルはリクを揺すり起こすとそう言った。
相変わらず未来は
疲れて果て、
ぐっすり寝ている。
その未来を肩に背負いダリルが立上がる。
「わかった。
ここから、ダリル達の家は遠いのかい??」
リクが目を擦りながら、聞いた。

「迎えに来てる車による。」
なにか、意味ありげな言い方だ。



飛行機から降りた
リク達は空港の前で
車を待っていた。

(ダリルがさっき言っていたことはどう意味だ??
何かすごい車でもあるのか?)

リクがそう考えながら待っていると…

あまりにも普通のワゴンがダリルの目の前に止まった。

「よぉ、兄弟。
…って未来はお疲れか。
それになんだ??
そいつは??」

黒人系でHOPな感じのサングラスを掛けた男が車の窓を開けダリルに言った。

「おぉ。ビック・D。こいつは705便に乗っていた感染者だ。
仲間になる。」
ダリルがリクの肩に手を置いた。

「Hey!今日から
お前も兄弟だ。
よろしくな。」

「よろしく。」

「じゃあ、早速頼むわ。」
ダリルが後ろの席に
未来を置いた。
リクもその隣に座り、ダリルは助手席に座った。

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