《MUMEI》 誓い純に「結婚しよう」と言われた日眠れなかった。 純がそんな嬉しい事言ってくれるなんて―。 夜、純の部屋で…二人だった。 「絵麗菜…好きだよ」 純は言った。 「私も…純が好きだよ」 純は暗闇の中…少し照れているような気がした。 「この先…何があっても傍にいつもいることをちかいますか?」 「誓います」 「この先…ずっと愛し続けることを誓いますか」「はい」 純は私の頭を撫でてキスをした。 「ありがとう。これからもよろしくな」 「わたしも…」 「俺は絵麗菜より先に年をとるし、もう若くない。わかって言ってるんだよな?」 「わかってる」 「絵麗菜には幸せになってほしい。絵麗菜がもし俺と一緒にいて幸せじゃないなら別れる」 「幸せだよ」 「本当に?」 「幸せよ」 「大事ににする、誰よりも」 純の顔は何となく泣きそうだった―。 純は大人過ぎて何を考えているかわからないときがある。 前へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |