《MUMEI》
優しい気持ち
少し時間が経った頃

江上は、深呼吸をした。

そして、涙を拭き

俺に笑顔を向けた。

そして「つまんない話しちゃったね・・・。

聞いてくれて

ありがとう。

結構遅くなっちゃったね。

今日は帰ろっか♪」と言った。

俺は、頷き「江上のこと聞けて嬉しかったよ。

迷惑とか思わないから

辛くなったらいつでも

おいで。」と言った。

江上は「ありがと!!」っと

とびっきりの笑顔を向けた。

そして、江上を

家まで送っていき

「また明日遠足でな。」と言い残し

自分の家に帰って行った。



自分の家に着いた。

俺は、今日の出来事について

考えながら

自分が言った言葉を

今更ながら

自分らしくないと

思い返していた。

今までの俺なら

あんな言葉を言ったら

恥ずかし死にしていただろう。

今の俺でも

我に返ると

結構照れてしまうが・・・

俺は、江上と出会い

ある決心をしたことで

今までより

ずっと優しい気持ちになれた気がする。

そんなことを

考えているうちに

俺は深い眠りに

落ちていった。

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