《MUMEI》
早朝【HONOKAside】
それは突然だった。

朝方の寒さを我慢して、私はいつものようにアパートの郵便受けに新聞を取りに行った。

しかしそこには新聞は無く、一通の手紙が。

「今日って休刊日だっけ?」
いや、そんなハズはない。
両隣りの郵便受けを見れば分かる。

それにこの手紙…
切手が貼られていない。
差出人の名前も無かった。
真っ白い封筒に赤い文字で私の名前が書いてあるだけだ。
【親愛なる 瀬能 穂乃香 様】

気味が悪かったのと寒いのとで、少しパニックになった私は足早に2階の自宅へ戻った。

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