《MUMEI》

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俺、あいつの言葉を遮って「もう黙れよ」って言いました。「もういいよ、辛いだろ?」って。

あいつ、一瞬黙って不思議そうな顔したんですよ。素の表情でした「なに?」って首傾げて。俺は美帆に近寄って、両手で口を塞いだんです。口を塞いだら、喋れないでしょ?そう思ったんですけどねぇ…。

あいつ、びっくりしたみたいで暴れだして。慌てて逃げようとしたから、床に引き倒して体重をかけて押さえ込みました。あいつは身動きが取れなくなって、また喚き始めたんです。口、塞いでるのに、声って結構響くんですよね。不思議ですよね、あれって。

押さえつけられても、美帆はくぐもった声で何か言ってました。誰かに助けを求めてるみたいでした。俺の知らない男の名前を呼んで。どうせウソですけど。

俺、考えたんです。どうやったら美帆のウソを止めることが出来るんだろうって。ちょっと考えて思いついたんですよ。そうだ、喋れなくなればいいんだって。だから、首を絞めたんです。

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