《MUMEI》
覚醒
「ぐっ、あ。」
「ククク、弱い、弱すぎる。こんなのが最強か?」
ミシ
ゼウス(全能神)の頭を踏みつける。
「があああああ!!」
ゼウス(全能神)が呻く。
「みっともねえ、騒いでんじゃねえよ。」
「ぐっ・・・。」
「ったく、こんな雑魚になんで俺が構ってなきゃならねえんだよ。」
「黙れ。」
「それはこっちの台詞(セリフ)だよ。俺とお前じゃ格が違い過ぎる。」
「黙れ・・・。」
「どっかの雑魚にも負けたし、俺にも負けたし。はあ、全く最強が聞いて呆れるぜ。」
「黙れっつてんだろ!!」
起き上がろうとするのをアポロンは片手で押さえつけた。
「なっ!?」
「力量変換だ。自分の力を最大限まで引き出せる。」
「くそっ!」
「てめえの父親はあんなにも偉大な・・・。」
直後、空気が変わった。
「てめえ、俺の父親の話をするなあああああ!!」
ドウッ
ゼウス(全能神)の背中から黒い翼が生えた。そして爪が鋭く伸び、その姿が獣へと変わっていく。
「なっ!?」
「グルルル、ガアーーー!!」
ゼウス(全能神)の声により、衝撃音波が生まれ、アポロンを吹き飛ばす。
「ぐっ。」
「ギィャアアアアアア。」
ゼウス(全能神)の手から炎が、雷が、水が無数に現れ、アポロンを攻撃する。
「クッ。」
アポロンがよけながら、炎を放つ。しかし、それはゼウス(全能神)に当たった瞬間、消える。
そして、ゼウス(全能神)からまたしても雷などが放たれる。
「ぐああああ。」
虐殺。その二文字さえ補えないような力の差。
「グルルル、ガアーーー!!」
ゼウス(全能神)からあの、黒い羽の矢が放たれ、アポロンもろとも辺り一帯が消し飛んだ。

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