《MUMEI》 静けさーPM9:30ー 「終わった〜。」 葵李が両手両足を投げ出す。 「結構かかったね。」 「うん。ほんっとにありがとうございました。」 「どういたしまして。それよりもお腹空かない?」 「そうだね。ご飯食べに行こ。」 「うん。」 2人は外に出た。 外は不気味に静まり返っていた。 「な・・・に?」 「分からない。とにかく歩こう。」 「う、うん。」 2人は歩を進める。 「どうしてこんなに静かなんだろ。」 「・・・。」 葵李の質問に惟は答えない。 「?」 葵李が惟をみると、惟は一点に視線を置き、固まっていた。 葵李がその視線を追うとそこにはSPのバッチをつけた人が何人も倒れていた。 惟がそこに駆け寄る。 「大丈夫ですか!?」 返答は無い。 「息はある。」 「どうして・・・?」 「暁、笹奈!?」 2人は後ろを振り返る。そこには千羽と夜斬がいた。{2人については、一作目に登場} 「千羽さん。夜斬さん。」 「市民には外出禁止令が出ていた筈だぞ。」 「え?そうだったんですか?」 「ああ。」 「外出禁止令ってことは、何か大きな事件が?」 「ああ。能力者が暴れてるんだ。さてと、夜斬。この2人をテレポートで学生寮に返してくれ。」 「了解。銀夜は先にいっててくれ。」 「分かった。」 銀夜は走っていった。 「2人とも出歩くなよ。んじゃ。」 気がつくと惟は自分の部屋にいた。 「事件か・・・私がおとなしくしてるわけないじゃん。」 惟は部屋を飛び出した。 前へ |次へ |
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