《MUMEI》 「――!!」 あからさまな殺意を向けられ、豊原は引き攣った様な声を上げる 伸ばされた手を、恐怖のあまり避ける事が出来ない 「嫌ぁ!!」 唯一動かせたのは口 拒絶に叫ぶ声を上げてしまった、次の瞬間 突然に、強風が辺りに吹き付ける 花弁を大量に攫い、辺り一面を薄紅に染めた 要ラナイ、必要ナイ 音とも声とも取れないソレが頭の奥に鳴り それ以上何も聞きたくなどない、と 豊原はそのまま意識を失ってしまったのだった…… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |