《MUMEI》

「その通り!これさえあれば世界各国どんな植物とでも話が出来るのだ!」
くさは得意げに胸を張りながら話し始める
「そいつはすごいな」
差して思いもしない事を手を叩きながら九重は呟く
だが九重の胸中を察してなどいないらしいくさは自慢げで
「いんたーなしょなる、だろう」
ふふん、と胸を張る
妙な事で威張られ、腹立たしさを覚えずにはいられない九重だったが
これ以上不毛な言い合いをしていても仕方がない、と
深すぎる溜息を付きながら、九重は家路を急いだのだった……

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