《MUMEI》 アレス惟の耳にアレスの声が響く。 「クヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!それは水銀だ。触れただけでてめーの皮膚は溶けていくぞ。」 「なんてもん生み出してんのよ〜!!」 惟は振り返り、右手を突き出す。が、その水銀は惟の手をかわした。 「(し、しまっ・・・。)」 惟は電波と同調(チューニング)し、なんとかよけた。そして、車両の外に出る。 しかし、そこで惟は絶望した。 そこには、数十もの水銀の人がいたのだ。 「(どうすれば・・・。)」 その時、惟はひらめいた。 「(やるしか・・・ない。)」 惟は走り出し、一つの車両に触る。そして、同調(チューニング)でその場を離れた。 そこに・・・全ての水銀と車両が引きつけられていく。 「なに・・・が・・・。」 「磁場を作っただけよ。その水銀、元は鉄だから、磁石にくっつくみたいね。」 「チッ。」 「今度はこっちから行くわよ!」 前へ |次へ |
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