《MUMEI》

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俺は脚を開かされて


秀一の顔はその脚の間にある




床についてるヒザ、痛くないかな…









「ちょ……ま…」

「…待たねーよ」




秀一は悪戯っぽく笑って、俺のモノを舐めるのを止めた






…舐めるのをやめて


「…ん…ゥ…」

喉の奥まで俺を咥え込んだんだ




「……ッは…」

声は出すまいとしてるのに、快感に腰から腹筋が緊張して息が漏れてしまう。



歯で、噛むと言うより柔らかに挟み込んだり


飲み込むように喉を動かしたりと





…さすが、元男優………






こっちが喜ぶ方法を知ってる











「……わ…」


便器の蓋に深々と落ち着いていたはずの俺の腰は、



無意識の内に前にせり出していた




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あと少しで…ってときに




「…佑二?」

秀一が顔を上げた






「…っ…え…?」

「……イキそう…?」


…ストレートですね秀一くん



俺はただ、頷いた



「ちょい、我慢な。」


と俺を置いといたまま立ち上がって、さっきと反対のポケットから取り出した





何をって…





「…それ……」



「え…?…ローション。」




…だ、そうで









「………なあ、マジで…?」

「なんだよ…」




上気した頬の秀一に「今更ビビってんの…?」啄む様なキスをしながらそう訊かれてしまえば



「ち…ちげーよ…」


強がるほか、無い






秀一は壁に向かって立って、ローションの容器の蓋を回して開けた。





「…あ」


…閉じた。








そして思い出したように、振り向いて


俺のワイシャツを持ってくる




「…今はまだ、寒くならねーだろーけどな」


と、俺の肩にワイシャツが掛けられた






…確かに、冬なのに






寒いどころか、





身体がほてってた





俺は素直に


ワイシャツに腕を通した



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