《MUMEI》
満腹の3日目
今日は月曜日でバイトもない。大学の課題をこなすべく文献とレポート用紙を交互に眺める。
テーブルの上には山盛りになった煙草の吸殻。
レポートは遅々としてすすまず、疲弊した脳がしゅわしゅわ言っていた。
壁掛け時計を見上げると、午後5時すぎだった。
そろそろアイツが学校にかえってくるころだな。
そういや今日は晩飯どうすんだ?
俺は自炊なんてできないので常にコンビニ弁当だが、さすがに恋人と暮らすのにそれは味気ない。一昨日は時間もおそくお互い飯をすましていたし、昨日は昨日で街へ遊びに出かけて昼飯も晩飯も外で済ました。
今日もどっか行くか?でも毎日外食っつーのもなぁ。
ほとんど物が入っていない冷蔵庫は、何を補充していいかわからないまま放置プレイ中。調理器具は大概そろってるけど‥‥

「ただいまぁ」

色々と考えていると、ブレザー姿の恋人が帰ってきた。両手にスーパーの袋を下げている。どうやら今日は外食ナシでいいようだ。ちなみに今日はおめめもぱっちり、髪もくるくる可愛らしい。

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