貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》3
「─というわけだ。志願者は前に出ろ」
ミリアは自らの中隊の面々─といっても50人ほどなのだが、彼らに睨みを利かせながらそう言った。内容は先ほどの少人数での夜襲のこと。数人…できれば15人いれば任務には支障は無いと伝えてある。この選び方を団長が見れば確実にわめき散らすであろうが問題はない。
(彼らが皆優秀なのは私が一番わかっているからな)
ミリアの中隊は各地の教習所から彼女自身が選りすぐってきた者ばかりなのだ。数人だけ町などに出入りしていた賞金稼ぎもいるが彼らの強さも太鼓判を押すことができる。
「おい皆出てしまったようだぞ」
ノリの良さと言葉遣いを除いては。
「む…やはりそうなったか。アルフ、しかたないから貴公が選んでくれ」
やはり言うくらいなら最初からそうしろと言わんばかりの呆れ顔をしながら先ほど話しかけてきたアルフと呼ばれた青年は数人を指名した。彼は元賞金稼ぎにしてサモナー(召喚術師)であったが、今ではミリアの片腕的存在となっている。
「隊長さん、ケビン以下13名選んだぞ。で、細かい作戦は…と聞いても無駄か」
アルフは口元を歪ませて笑い、
「決行は明朝3時!それまでに飯、トイレ、覚悟は決めておけ!以上!」と言いその場を立ち去っていった。
前へ
作品目次へ
無銘の作品を探す
無銘文庫TOPへ