《MUMEI》
七生は抜け殻みたいに帰ってきた。
七生の事だから決勝戦は確実だろうけど。
携帯ちらっと見たけど水瀬の着信がいっぱい入っていた……。俺にはまだ水瀬と話すことできない。
あ……こんな失恋ドラマ作った学校どこだよ。傷付いて涙腺緩んでいるときにきっついな。
俺達の作品は賛否両論のようだった。人々にあらぬ誤解は受けたくないのだが、時折こそこそ話す女子が目についた。
二日間で結果はすんなり出た。
俺達のテレビドラマは準々決勝落ち、アナウンスで出ていた先輩は二日目の準決勝で落ち、そして七生は朗読で明日の決勝まで残った……。
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫