《MUMEI》

「チャージだッ!!」



榊と千秋は激突。


千秋は転倒し、


榊はオフェンスチャージを取られる。


ボールは赤高。



「速攻ッ!!!!!」



走る両サイド(日高・関谷)。


が、


要兄弟がこれを追い、


速攻は出ない。


それでも、



「ユキさんッ!!」



ランパスがなくなる訳ではなかった。


椎名・ユキヒロ・峰田。


上3人によるランパスが展開され、


秀皇のディフェンスを2枚交わす。


榊は激突後遅れを取り戻れず。


要兄弟と市原。


秀皇ディフェンスは3人。


対する赤高は千秋を除くフィールダー陣5人が相手コートに切り込んでいる為、


数的有利に立つ。


実際この攻撃をディフェンスが止める術などなく、


秀皇はキーパー上野が止めることにかけるしかなかった。



(誰が打つ…?)



シューターは5人の内1人。


いくらデータを集めたとはいえ、


フリーで打たれればやはり上野が不利。



(45…どっちかだ!!)



この時点からの予測は極めて困難。


近距離から打たれた場合怖いのはやはり両45(ユキヒロ・峰田)。


上野はヤマをはる。



「ちっ…」



(戻れよな…
使えね〜先輩ばっかだ全く…)



ボールを持つ椎名の正面で待ち構える市原。



「…」



(もうわかってんだよ…)



すっ…



ダッ…



(あ…)



椎名はパスフェイクを入れる。


右腕を少し動かすだけの簡単なフェイク。


が、


市原はそれに吊られユキヒロ側へと意識が行く。


体勢は崩れ、



ダムッ…!!



椎名の突破には対応できず。



(センターかよッ…!!)



上野の予想とは裏腹にシューターは椎名。



バスッ…!!



「くっ…」



「ナイッシューッ!!!!!」



椎名のシュートが決まる。



前半22分23秒。10対6。

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