《MUMEI》

4月。


苦しい受験戦争から一転。
勝利を勝ち取った俺は見事、第一志望の高校に入学した。


とはいえ、俺の志望動機は単純なもので…


兄貴のお下がりの制服を着る為。
ただそれだけの事。

俺の家、あんま金持ちじゃないからな…


まぁ、親孝行ってやつ?
良く言えばね。






今思えば、通学時間もそうだけど、よくもまぁ毎朝あんな満員電車に我慢出来たものだと関心するよ。



電車にユラれて一時間。


そこから歩いて15分くらいの所に、俺が通う学校があった。

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫