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《MUMEI》 しょっぱいはつこいくすんだ床に夕日が、赤くグラデーションをつける。 僕は、カバンに教科書をつめていた。 人の気配がして顔をあげると、学園一の美少女である草野ヤヨイが立っている。 「君、ちょっとこれを読んでほしいんだけど」 そっけない態度で、ヤヨイはピンクの封筒を渡す。 ヤヨイが僕に? ヤヨイの顔をまじまじと見つめる。 恋する人特有の恥じらうさまはない。 「あ、ありがとう」 ふるえる指先で、封筒を受けとる。 次へ |
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