《MUMEI》
しょっぱいはつこい
くすんだ床に夕日が、赤くグラデーションをつける。

僕は、カバンに教科書をつめていた。

人の気配がして顔をあげると、学園一の美少女である草野ヤヨイが立っている。

「君、ちょっとこれを読んでほしいんだけど」

 そっけない態度で、ヤヨイはピンクの封筒を渡す。

 ヤヨイが僕に?

 ヤヨイの顔をまじまじと見つめる。

 恋する人特有の恥じらうさまはない。
「あ、ありがとう」

 ふるえる指先で、封筒を受けとる。

次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫