《MUMEI》
このありふれた日常
「転校生!?」

「そう!転校生!」










わいわいと騒がしい朝の教室。










「男?女?」

「男!」

「ほんと!?こんな田舎に転校生とはね―。んで?かっこいいの?」

「職員室で見た子はカッコイイていってたよ」

「よっしゃぁぁぁ」








その情報にテンションが上がる。ガッツポーズで腕を突き上げる










「ま、年下だけどさ」

「………………は?」








動きを止め聞き返す…。











「いや、だから転校生は年下だって。でもいいじゃんかっこいんだし……」
「だめだぁぁぁぁぁぁあ!」

「は!?」










教室中に響く大声、廊下にまで聞こえてきた。











「トシ、大声すぎ!恥ずかしいから!」

「あー、ごめりんこ」







そう言いながらブリッコポーズをとる。








「キモッ」

「「!」」










二人の後ろから辛辣な言葉が飛んできた。












「よーす!朝から機嫌わるいな―智秋(チアキ)さん」

「アンタは朝っぱらから五月蝿い。郁(イク)、ちょっとこいつ縛り上げといて」





なんとも恐ろしい。

低血圧な智秋は朝が苦手、何もかも煩わしく感じてしまう…







「ムリだよ―」

「そうだって、そんな恐ろしいこと出来るわけ…」
「トシ重いもん」

「ちょっと失礼じゃないかな郁さん」











荒川兎志 (アラカワ トシ)
絵出中郁 (エデナカ イク)
新田智秋 (ニッタ チアキ)






いつもこの三人でつるんでいる。




兎志は女らしくない名前だからかはわからないが、女らしくない。正直者でウザいくらい元気な主人公。



郁はふんわりとしていて男受けがいいが男が嫌い。特にチャラ男は虫酸がはしる…らしい。智秋は和風美人で文武両道。毒舌家。









 

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